『ウォーレン・バフェット お金の秘密を教えよう』
お金のことが気になってしょうがない。
私はそんな人間です。
ですから、お金の秘密を教えようなんてタイトルに書いてあると、
つい手に取ってしまいました。
でも、中身は人生の教科書でした。
★誠実さは武器になる
・話さなくていいと思うこともあるかもしれないけれど、後からトラブルが起きるより、オープンにしておいた方がいい。それが、信用になる。その場しのぎで、相手の顔色を窺って、都合のいい部分だけ話しても、後で傷が開けば、大きな損失になる。
★お金を目的にしない
・バフェットがお金を稼いだのは、お金があれば自立できるから。自分に必要なお金を自分で稼げばよいということ。
だから、たくさん儲かったお金は寄付をした。
そして、バフェット自身は節約した。節約した方が、投資に回せるお金が増えて、その投資金がまた成長してくれるから。
お金を多く持つことを目的にすると、億万長者になっても、自分より資産の多い人を見て、「もっとほしい」とばかり思ってしまう。
それより、自分に必要なお金を稼ぐという考えの方が、満足は持続するし、余裕資金の使い方も有意義になる。
★人に助けてもらえる人間になる
・最初のお客さんは、自分の近くの人。
バフェットが、ファンドを立ち上げた時、友人たちがバフェットにお金を預けた。
それを元手に、バフェットは投資でお金を稼いだ。
それを実現できたのは、彼が誠実で、賢明であったから。
★先生に会いに行く
・先生に学ぼうとする、自分から師に会いに行く。人に学び、それから自己流を形作る。
★わからないものには手を出さない。
・流行りに流されて人気の株を買うのでなく、自分で調べて、ここは20年・30年かけて成長していくと見抜いた会社の株を買う。
★投機家でなく、投資家になる
投機家は、短期間で株を売り買いして、その差額で稼いでいく人。
投資家は、何十年と同じ株を持ち続けて、その成長で稼ぐ人。
バフェットは投資家。
なぜなら、彼は株は会社の一部と考えていたから。
会社は、人、知恵、運、などが複雑に関係して、長い時間をかけて成長していくのだから、短期間での売り買いでなく、長期間の成長を見守るのが健全。
★幸運な人は義務を負う。
幸運に生まれた1%の人間は、残りの99%の人間に対して義務を負っている。
だから、たくさん儲けたお金の使い方を、慎重に考える。
★自分の居場所は自分で切り開く。
バフェットは息子には、多くの資産を残さなかった。
きっと、甘やかしたくなかったから。
たぶん、自立するために、自分で初めてほしかったから。
始めなければ、成功することはない。
それが、子どものころから、小さなビジネスをしていたバフェットの考え。
投資の勉強というより、人生哲学って感じの本だった。
人と比べず、自分の方法を貫いて成功した人。
でも、そういう人にも、ちゃんと人に学んで、先生のやり方を真似した時期があった。
まずは、先生探し!