ブログ・コサワ

日常の気づきと、真面目の向こう側の笑い。

有機野菜を農家が”作れない”という現状

有機野菜が取り上げられるようになって、かなり時間が経つ。

オーガニックであることが、食品の「目新しさ」にはならない。

 

タピオカに600円近く払うけど、野菜はみんな安く買おうとする。

 

有機でない方が、食品は安い。

遊びに行って、タピオカ買うために節約したいから、こんな高い野菜変えない

 

けど、できることなら 有機野菜 をみんな食べたいのでないの?

 

もしも、農薬使った野菜と、無農薬の野菜が同じ値段だったらどっちかう?

ーやっぱ無農薬よね?

 

と思うので、有機野菜の現状について書いてみます。

 

 

 

 

有機認定をもらうのは、超大変】

 

有機栽培の認定審査をお願いしたら、年会費だの申請費だの何かにつけて費用がかかる。
・その上、審査スタッフの旅費まで農家が払うらしいです。
・そして有機認定の基準が厳しい。
・隣の農家が農薬使ってたら、ほぼアウト。周辺から化学物質の侵入が疑われます。
・畑の土から農薬・化学肥料が抜けるまで、2年間はかかる(この2年間は農薬・化学肥料は使わないが、土に化学物質が残っていいる恐れがあるので、有機認定はされない)
 
 
 

有機栽培を続けることにも お金がかかる】

 
・化学肥料に比べ、有機肥料は3倍くらい値が張る
有機認定を継続するために、年貢(年会費的なもの)を納めなければならない
 
 
 

【そもそも 有機栽培は 高い技術・知識が必要】

 
・雑草はえる、虫は多い、植物の病気にかかりやすい。それを農薬なしで、それに対処する、もしくは予防するのは、至難の業。
有機肥料はどんな成分がどんな比率で入っているか不明瞭なので、扱いが難しい。ベストなタイミングでちょうど良い量を播くのは、超難しい。
 
 
 

【まとめ】

 
・国が作ったハードルが高すぎる
・育てるのにお金がかかる
・栽培にものすごく技術・経験が必要

という3重苦を抱えているので、増えないようです。

 

その上、需要が少ないので、もはや有機野菜の生産にはメリットがない。

 

そして、実質有機栽培をしている方も、有機認定なんてお金の無駄だから受けないらしいです。

 

 

 

 認定を取るのが難しいのはさておき、その調査に異常な金額を払わされるのは、やっぱおかしいなと思います。「みずほの村」という直売所を創られた長谷川久夫さんも、こういう認定にかかるお金は農家には負担が大きいから、国が助けてあげる方がいいという意見を出されています。

あと、農家の人も思いとか、有機野菜の価値とかがもっとエンドサイドの消費者(野菜を食べる我々)に、伝わる仕組みができるといいなと思います。