『現実を視よ』
柳井正著、『現実を視よ』。
柳井さん;ファーストリテイリング(ユニクロ、GUとか)の社長。
日本はオワコン。ひろゆきさんか誰かが、そんなこと言ってたけど、2011年出版のこの本は、割とそういうことが書いてる。
上海は20年前は、ただの田舎だったけど、今はどうよって。
日本の逆じゃない?シャッター街だらけの地方と。
それが、この20年の日本と中国の差よね、ってそういう話から始まってる。
貧しくても心が豊かならいいとか、きれいごと過ぎるし、
稼ぎたい!っていう貪欲さは、必要だよって。
今はまだ先進国扱いされてる日本だけど、
どんどん衰退してる。
というか、中国とか、周りが豊かになっていくってことは、
日本は相対的に貧乏になってきてる。
日本に外国人がたくさん来るのは、安く買い物ができるから。
世界で見れば、日本人は、比較的安い労働力になってる。
いろいろ日本人が、ドメスティックな環境で思ってるのとは、逆の状況になってて、
外を見て、自分なりの努力をしないとヤバいらしい。
日本が培ってきた職人技は、海外企業が本気になれば、
店ごと、会社ごと、買収される。
職人気質だけじゃダメ、商人気質がないと。
良い物を作ってれば売れる、
じゃなくて、
顧客の立場に立って考えないと、売れない。
お金にこだわらなくても、
心が豊かならいいって意見、
そんなのお金持ちが言う話よね。
金銭的に余裕がなきゃ、心にも余裕なくなっちゃうよ。
出費を締めて、収入を増やす方法を考えて、堅実にやりましょう。
日本ていう国は、お金がないのに、お金使いすぎだけどね。
ほんとにおかしいよ。
政治的発言控えてる人が多いけど、
ちゃんと言うべきよね、有権者として。
それに、日本の若者は覇気がないっていうか、
夢がない。
学ぶことに意欲もないし、
人材として魅力に薄れるよね。
10年後、20年後、あなたはどうなっていたいの?
こういうプロジェクトを統括している、資産が1億になってる、社長になる!
そいういうビジョンが無い。
海外の二十歳は持ってるよ、ビジョン。
しかも、それを声に出して言っている。
日本は、危機感が足りない。
世界が成長している今、日本はもはや先進国じゃない。
貧しかった国が豊かになってきてる。
だから、停滞してる日本みたいな国は、貧乏になってきてる。
相対的に。
過去の成功体験にしがみついてもしょうがない。
今、日本は遅れているという事実。
事実(起こっている事)はすべて正しい。
だから、事実を受け止めないと。
わからないことは、わからないって言って、
外国人にでも頭下げて、
教えてもらう。
謙虚な姿勢で、学んで成長しなきゃ。
企業っていうのは、正常なら成長する、
成長しないってことは、何か異常があるのよ。
なかなか痛いご指摘。
豊かになりたい。
そう思った。
今、何をすべきだろう。