投資家の目線

なんだかとても売れているみたいなので『お金の流れで読む日本と世界の未来　世界的投資家は予見する』を読んでみました。

著者は世界的投資家ジム・ロジャースです。大学で歴史学を修めたのち、ウォール街で活躍。なんと10年で2400％という驚異のリターンを出されたのだそうです。
著者の経歴からして、投資家向けのビジネス書なのかしらと思いまして、パッと見難しそうにも見えたのですが、読みやすかったです。

読みやすいってことは、内容が表面的だったり、部分的だったりするわけでもありますが・・・。

投資家の目には世界がどう映ってるのかということが920円（税別）で知れるっていう意味でお得かなと思いました。
各国の未来をどういった数字から予測しているのか。人口構成、債務、海外資本など、そういう数字からどういう考察ができるのかといったことを学ぶことができました。
読後、自分で社会のことをちゃんと知ろうと思えました。

さらに、ジム・ロジャースの哲学的側面というか、一貫したこの人の仕事への姿勢がとても勉強になりました。
タイトルだけ見ると「お金もうけのための本」ですが、「物事のとらえ方」とかも教えてくれる一冊でした。

ジム・ロジャース著，『お金の流れで読む日本と世界の未来　世界的投資家は予見する』，株式会社PHP研究所，2019