ブログ・コサワ

日常の気づきと、真面目の向こう側の笑い。

『高瀬舟』と今。+『寒山拾得』

高瀬舟』といえば、安楽死がテーマの短編として有名です。

 でも、読んでみて印象に残ったのは「足るを知る」というフレーズ。

最近の若者は貪欲さが無いとか言われますが、良くいえば「足るを知っている」のかなと思いました。社会が成熟して、便利が行き届いているから、ハングリーさがないってご意見も、的を射ているとは思います。ただ、肯定的にとらえれば、満たされた心で切磋琢磨できる時代が来ているのかもなあ、と。

 

それから『寒山拾得』。

 個人的にこういうシュールなお話が好きです。森鴎外って、ユーモアのある方なんですね。高瀬舟の後に、この話を読むとギャップが面白かったです。

 

山椒大夫高瀬舟阿部一族森鴎外角川書店

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